本プロジェクトの概要と目的

研究グループ概要

2030年における我が国およびそれを取り巻く世界の社会経済構造を科学的に予測し、それに基づいて我が国の食糧戦略を立案し、それを達成するための研究開発のあり方を提案すると伴に、自らも当該研究を推進する。

設置の目的及び必要性

食糧の確保は、我々人類の生存にとって一義的に重要な事項である。我が国は、食糧自給率が40%とその多くを国外の食糧生産に依存している。先進諸国の中では、飛び抜けて自給率が低くなっている。一方、我が国は急速な人口構造の変化、つまり高齢化が予想されており、そのような変化の中で、輸入や生産も含めて安定して食糧を確保することは、我が国が世界の中でイニシアティブを発揮する上で、極めて重要な課題である。ライフサイエンスを志す若者の中で、食あるいは食糧について強い関心をもつ数は、医療分野に劣らず、極めて大きなものがある。我が国の重要課題と若者の大きな関心事をマッチさせ、共学の研究開発が実施できれば、教育効果は絶大である。持続的な社会の実現には、食糧、エネルギー、環境、健康の4分野のバランスの取れた研究開発と、これらの分野が融合した新領域の創成が必要である。本学は、既にエネルギー、環境、健康の3分野については、実績を上げつつあるが、これに食糧分野のリサーチユニットが加わることで、社会的インパクトは極めて大きなものになる。本リサーチユニットは、大学を中心とした社会経済学分野とライフサイエンス分野の研究者で構成されており、既存社会構造とのしがらみもなく、真に、我が国の戦略的な食糧安全保障計画を企画立案し、実行することを設置の目的とする。

研究計画

平成24年度:社会経済学分野の教員のイニシアティブによるセミナーを複数回開催し、2030年における我が国およびそれを取り巻く世界の社会経済構造に関して、メンバー間の共通認識を醸成する。本リサーチユニットに対応した学生ユニットを構築し、同様の共通認識を醸成する。併せて、学外メンバーも積極的にリクルートし、ユニットの強化を図る。平成25年度?:H24年度に行った調査研究成果に基づいて、我が国の食糧安全保障の確立に必要な具体的な研究開発計画を立案し、予算化に取り組む。採択された課題から実行する。平成26年?:フードセキュリティー研究センター(仮称)の設立に向けた準備(中核研究テーマ設定、教育計画、国内連携、国際連携など)を開始する。平成28年度:平成28年:フードセキュリティー研究センター(仮称)を設立し、研究、教育、政策提言を開始する。

研究・教育に期待される効果

  • 本学に食糧分野のリサーチユニットとが出来上がり、フードセキュリティー研究拠点という国内的にも希有の拠点シーズができあがる。
  • 研究型11大学の中で存在感を示すことになる。
  • 食糧に関心のある学生を内外から確保できる。
  • 食糧安全保障に関する教育ユニットが出来上がり、社会に期待される人材の輩出が可能になる。